健康診断で引っかかった方へ

健康診断で「再検査」になったときは

健康診断で「再検査」になったときは健康診断などで「要検査」などの結果が出ても、放置していませんか?「面倒だから」「病気が見つかるのが怖いから」「自分で生活習慣を改善できるから」といった理由も聞かれますが、結果を生かして医師に相談することがご自身の健康維持・向上に繋がる第一歩です。それがきっかけで大きな病気が見つかる可能性もあります。
健康診断での要経過観察、要再検査、要精密検査、要治療といった指示は、ご自身の健康を守るためのサインとして捉えましょう。 以下が健康診断で指摘されやすい項目です。気になる項目がある方はお気軽に当院をご受診ください。

項目別の解説

血圧が高い

診察室で血圧を測定した結果、140/90㎜Hg以上となると高血圧に該当します。その90から95%の方が単一の原因では説明できない本態性高血圧症ですが、5から10%の方は明確な原因のある二次性高血圧症とされます。
本態性高血圧の方は生活習慣の改善や薬剤治療が中心となります。二次性高血圧は原因を取り除ければ根治的治療が可能です。当院では、患者様一人ひとりの原因を突き詰めて考え、的確で丁寧な治療を目指して治療を行っています。

高血圧について

コレステロールが高い

コレステロールは主に3種類に分類することができます。悪玉といわれる「LDLコレステロール」、善玉といわれる「HDLコレステロール」、中性脂肪「トリグリセライド」です。HDLは40㎎/dlを下回ると、TGは150㎎/dlを超えると高値とされ、LDLは一人ひとり目標となる数値が異なります。気になる方はお気軽にご相談ください。

脂質異常症について

尿酸値が高い・痛風の恐れがある

尿酸値が高いと、痛風発作を起こしやすくなります。患者様一人ひとりの血液検査や尿検査から尿酸が高くなる原因を探り、その結果に応じて生活習慣の改善を始めとした治療を行います。

高尿酸血症・痛風について

腎臓の数値が高い

腎臓の数値、クレアチニンや尿素窒素の数値が高い状態とは、老廃物が体外に排出できていない状態を意味します。放置すれば、慢性腎臓病や慢性腎不全に繋がる可能性があります。初期症状が現れることは少ないため放置されてしまう方も多いですが、病状が進むほど腎臓の数値の改善は困難になりますので、早期対応が重要です。

腎臓内科について

血糖値が高い

糖尿病を患っている、もしくはその予備軍である可能性があります。生活習慣や食事を改善し、無理のない努力を継続することが糖尿病の予防には大切です。血糖値についてご不安をお持ちの方は、お気軽にお越しください。

尿の異常

毎回の健康診断でたんぱく尿や尿潜血を指摘される場合、慢性腎臓病の可能性が考えられます。尿の異常は腎臓の働きの低下を意味します。疲れ気味だから、昨日食べたものが影響しているからと、自己判断して放置するのは非常に危険です。また、たんぱく尿が続くと最終的に慢性腎不全へ至る可能性もあります。健康診断で示された身体のサインを放置せず、早期受診を心がけてください。

血尿・たんぱく尿について

肝臓の異常

血液検査でアルブミン・ビリルビン・AST・ALT・YGTP・ALPといった数値が悪化している状態は、肝臓の働きが低下していることを意味します。肝臓は、たんぱく質や糖分の合成、解毒、分解などさまざまな機能を持っています。アルコールだけでなく、コレステロール、薬の服用、ウイルスなどさまざまな要因が肝臓機能の低下に繋がる可能性があります。
肝臓の異常が発見された場合、追加の血液検査や超音波検査を受けると、より詳細な原因を探ることができます。肝臓は沈黙の臓器とも呼ばれ、異常があっても自覚症状なく病気が進行してしまうこともありますので、数値に異常が現れた際は詳しい検査を受けるようにしましょう。

肝臓のよくある病気

貧血

健康診断で指摘される貧血とは、赤血球が不足し血液が薄くなっている状態のことを指します。MCVという、赤血球一つひとつの大きさを表す数値を調べれば原因が探れます。MCVが大きければ大きいほど、赤血球細胞が大きいということを示します。
MCVが小さい場合は、鉄分不足が原因の場合が多いです。貧血をきっかけとして胃潰瘍や胃がんからの出血を起こし鉄分不足が起こす疾患が見つかるケースは多いため、貧血を軽視せずにしっかりと検査を受けるようにしましょう。

貧血(腎性貧血)について

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